データの取得
テーブルに格納されたデータを取得するにはSELECT文を使います。ここではSELECT文を使ったデータの取得方法について解説します。
1.SELECT文を使ったデータの取得
2.全てのカラムを対象とする場合の記述方法
基本となる書式は次の通りです。
SELECT カラム名1, カラム名2, ... FROM テーブル名;
データを取得するには、どのテーブルからデータを取得するのか、そしてテーブルの中のどのカラムの値を取得するのか、について指定します。カラムの値は複数指定することができます。
取得するデータはテーブルに含まれる全てのデータを取得します。別のページで解説する「WHERE句」を使用して取得するデータの条件を設定することができます。
実際に試してみます。次のようなテーブルを作成しました。
create table user(id integer, name text, address text);
データをテーブルにいくつか追加します。
それではSELECT文を使ってこのテーブルからデータを取得してみます。まずは「ID」カラムと「NAME」カラムの値を取得します。
select id, name from user;
なお、取得したデータの表示の仕方はSQLiteコマンドで変更できます。詳しくは「SQLiteコマンドの使い方」を参照して下さい。これ以降は次のように表示方法を変えて表示します。
.header on .mode column
次はテーブルに含まれる全てのカラムの値を取得してみます。
select id, name, address from user;
このようにSELECT文を使用することで、指定したテーブルのデータを取得することができます。
SELECT文では値を取得するカラムをカンマで区切って列挙しますが、全てのカラムの値を取得したい場合にはカラム名の箇所に「*」を記述することもできます。
SELECT * FROM テーブル名;
例えばuserテーブルに「id」「name」「old」という3つのカラムがあった場合、次の2つのSELECT文は同じ結果を返します。
SELECT id, name, old from user; SELECT * from user;
また「*」で全てのカラムが対象となりますが、さらに他の特別な値を取得したい場合はカンマで区切って記述できます。
SELECT *, rowid from user;
では実際に試してみます。先ほど使用したテーブルから全てのカラムのデータを取得します。
select * from user;
このように特別な記述方法である「*」を使用することで、指定したテーブルの全てのカラムのデータを取得することができます。
( Written by Tatsuo Ikura )