lower関数 / upper関数

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lower関数は文字列を全て小文字に変換するために使用します。書式は次の通りです。

lower(文字列)

引数に指定した文字列を全て小文字に変換します。対象となる文字はアルファベットのAからZだけです。

upper関数は文字列を全て大文字に変換するために使用します。書式は次の通りです。

upper(文字列)

引数に指定した文字列を全て大文字に変換します。対象となる文字はアルファベットのaからzだけです。

具体的には次のように使用します。

select lower('Hello');    /* hello */
select upper('Hello');    /* HELLO */

1番目のSELECT文では'Hello'を全て小文字にした'hello'を返します。2番目のSELECT文では'Hello'を全て大文字にした'HELLO'を返します。

また下記のようにカラムを指定した場合は、カラムに格納されている値を小文字または大文字に変換します。

create table goods(id integer, name text);

select lower(name), upper(name) from goods;

このSELECT文では「name」カラムに含まれる値を小文字または大文字に変換して取得します。

サンプル

では実際に試してみます。

select lower('Hello'), upper('Hello');

p11-1

'Hello'を全て小文字にした'hello'と全て大文字にした'HELLO'を返します。

今度は次のようなデータが格納されたテーブルを対象にします。

p11-2

では「en」カラムに格納されている値を小文字にしたものと大文字にしたものを取得してみます。

select en, lower(en), upper(en) from dict;

p11-3

対象のカラムの値を小文字と大文字に変換した結果を取得できました。

( Written by Tatsuo Ikura )