データベースのファイル構造

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まずはデータベースを作成した時のファイル構造を確認していきます。

データベースを作成した時にデータが格納される場所がデータディレクトリです。データディレクトリの実際の場所はオプションファイルであるmy.iniファイル内に記述されています。

#Path to the database root
datadir="d:/MySQL/MySQL Server 5.1/data/"

上記のように「datadir=パス」という形で記載されています。(上記はデフォルトで設定された値から変更してあります。変更する場合は他に行わなければならない作業があります。手順については「データディレクトリの変更」を参照して下さい)。

ではデータディレクトリで指定された場所について見てみます。

p1-1

MySQLではデータベース毎にディレクトリが1つ作成されます。現在「mysql」「test」「sampledb」と3つのディレクトリが作成されていますので同じ名前の3つのデータベースが存在していることになります。

「mysql」データベースはMySQLサーバがデータベースに関する様々な情報を管理するために使用しているデータベースです。「test」データベースは書き込みのテスト用などにデフォルトで作成されているものです。「sampledb」は自分で作成したデータベースです。

データベースの作成

ではMySQLサーバに接続してデータベースを実際に作成してみます。まず次のように入力して現在のデータベース一覧を確認します。

mysql> show databases;

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先ほどの3つのデータベースに加えて「information_schema」というデータベースがあります。このデータベースもMySQLが使用しているものでMySQLサーバーが保持する他のすべてのデータベースに関する情報を保存しています。このデータベースは他のデータベースとは異なりディレクトリを作成しません。

次に新しいデータベースを作成してみます。次のように入力して下さい。

mysql> create database books;

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新しいデータベース「books」が作成されました。では改めてデータディレクトリを見てみます。

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新しいディレクトリ「books」が作成されていることが確認できます。

作成されたディレクトリの中を確認してみると次のように「db.opt」ファイルが作成されています。

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この「db.opt」ファイルには作成したデータベースに関する特徴などが保存されています。このファイルはテキストファイルなのでテキストエディタで中身を確認してみます。

default-character-set=utf8
default-collation=utf8_general_ci

データベースのデフォルト文字セットと照合順序に関する情報が格納されていました。

データベースの削除

先ほど作成したデータベースを削除してみます。次のように入力して下さい。

mysql> drop database books;

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データベース「books」が削除されました。では改めてデータディレクトリを見てみます。

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ディレクトリ「books」が削除されていることが確認できます。

( Written by Tatsuo Ikura )